発電機マメ知識
TRIVIA
2026.08.08
大型発電機の撤去・搬出・引き取り|秋田県での大型非常用発電機対応事例
- 相談解決事例

大型の非常用発電機を撤去することになったものの、
「撤去した発電機をどう処理すればよいのか分からない」
「大型すぎて、どこまで分解すれば搬出できるのか判断できない」
「古い発電機なので、アスベストなどの問題がないか心配」
「地方の現場なので、相談できる専門業者が近くにいない」
このような問題が生じることがあります。
特に大型発電機の場合、単純に「撤去してトラックに積めば終わり」とはいきません。
発電機の構造、搬出口の寸法、分解後の荷姿、吊り上げ方法、運搬車両、積載時の高さや幅などを考え、最終的な搬出・運搬から逆算して撤去方法を決める必要があります。
今回は秋田県の公共工事に関連してご相談をいただき、岐阜県にある当社が現地調査から撤去範囲の整理、搬出・運搬計画、引き取りまで対応した事例をご紹介します。
ご相談の背景

今回ご相談いただいたのは、公共施設の大規模工事を請け負っている事業者様です。
既設の大型非常用発電機を撤去する工事に伴い、撤去後の発電機をどのように扱うかというところからご相談をいただきました。
現場は秋田県。
当社は岐阜県です。
都市部であれば大型設備を扱う事業者にも複数の選択肢がありますが、地方になるほど、発電機のような専門設備を扱える会社を近隣で探すことが難しくなる場合があります。
一方、遠方の会社へ依頼するとなれば、
「現地の状況を正しく理解してもらえるのか」
「当日になって搬出できないということはないか」
「問題が起きた場合、遠方でも対応してもらえるのか」
といった別の不安も生まれます。
今回の案件では、単に発電機を引き取ることだけではなく、その不安を一つずつ事前に解消し、安心して撤去当日を迎えられる状態をつくることも当社の役割だと考えました。
古い大型発電機だからこそ確認したかったアスベストの問題

今回の発電機は製造から相当年数が経過した大型設備でした。
古い発電機では、エンジン周辺の保温材やガスケット・パッキン類などについて、アスベスト含有の可能性を考慮しなければならないケースがあります。
そのため依頼者様が懸念されていたことの一つが、
「撤去後に問題が判明するのではなく、事前に法令上の問題を整理したうえで進めたい」
という点でした。
そこで当社では、発電機を廃棄物として処分する場合と、再使用を目的として取り扱う場合を同一視せず、今回予定する取り扱いについて事前に確認・整理を行ったうえで案件を進めました。
重要なのは、
古い発電機だから一律に処分できない、あるいはリユースできると判断するのではなく、その設備の状態や含有物、解体方法、その後の取り扱いなどを確認し、適切な方法を検討することです。
※アスベストに関する判断や必要な措置は、設備・建材・作業内容等によって異なります。個別案件では関係法令や必要な調査・手続きを確認する必要があります。
大型になるほど「どこから手を付けるか」が重要になる

小型の発電機であれば、本体をそのまま吊り上げてトラックへ積載できる場合もあります。
しかし今回のような大型発電機ではそうはいきません。
写真を見ても分かるとおり、エンジン、発電機本体だけでなく、冷却系統、排気系統、配管、架台、歩廊など多数の機器・付帯物によって構成されています。
さらに、設置された状態の寸法のままでは建屋から搬出することができません。
ここで重要になるのが、
「何を外すか」だけではなく、「何を残すか」です。
今回、実際の撤去工事そのものは依頼者様側で実施されます。
だからこそ当社では、現地調査を行い、発電機の構造と最終的な輸送状態を確認しながら、
「ここは撤去する」
「ここは本体側に残す」
「ここで切り離す」
といった作業範囲を依頼者様と一緒に整理しました。
発電機を必要以上に細かく解体してしまえば、作業時間も増えます。
反対に、残しすぎれば建屋から搬出できなかったり、輸送制限に抵触したりする可能性があります。
搬出・輸送できる状態をつくるために、必要十分な解体範囲を決める。
この判断には、大型発電機の構造を理解していることが重要になります。
現地調査の内容を写真入り資料にして共有

大型設備の撤去では、現地で口頭打ち合わせをしただけでは、後になって認識の違いが生じる可能性があります。
特に今回のように、撤去工事を行う会社と引き取り・運搬を行う会社の作業所掌が分かれている案件では、情報共有が重要になります。
そこで現地調査後、当社では撮影した写真を使用して資料を作成しました。
資料では、解体対象部分を写真上に×印で示し、解体した付帯物の取り扱いについても明確にしています。
さらに、切断する場所についても写真上で具体的に指定しました。
「この辺りを外してください」
ではなく、
誰が見ても同じ場所を認識できる状態にしておく。
これは当日のトラブルを防ぐために重要な準備です。
解体できても「吊れなければ」搬出できない

もう一つ事前に確認したのが、搬出時の吊り上げ方法です。
大型発電機は重量物です。
分解した状態になっていても、安全に吊り上げられなければトラックへ積み込むことができません。
今回の資料では、オイル抜き取り後に所定の蓋を外し、吊り具が通ることを確認したうえで、貫通した状態の写真を送っていただくところまで打ち合わせ事項として決めています。
つまり、
解体 → 搬出 → 吊り上げ → 積載
を別々に考えているのではありません。
最終的にトラックへ積載するところから逆算して、必要な状態を事前に決めています。
運搬車両から逆算して解体範囲を決める

大型発電機の輸送では、本体重量だけで車両を選定することはできません。
幅、高さ、長さ、分解後の形状などを確認し、輸送可能な状態にする必要があります。
今回の案件では、横幅についてターボクーラー上部角でおおよそ2,510mmであることを確認し、それ以上外側へ出る部分を解体対象として整理しました。
さらに高さについては、使用するトレーラーの台車地上高によって条件が変わります。
資料では、
トレーラー台車の地上高が1,000mmの場合と700mmの場合で、それぞれどこから上を解体撤去する必要があるのかを写真上で区分しました。
これは、

発電機を見てからトラックを考えるだけではなく、輸送条件から発電機の解体状態を逆算する
ということです。
大型発電機の撤去・搬出では、こうした事前検討が当日の成否を左右します。
発電機だけではなく「現場全体」を確認する

搬出計画で確認するのは発電機本体だけではありません。
現地調査では、実際に搬出・積み込みを行う場所についても確認しました。
また、撤去した付帯物などを集積する場所については、フェンスを撤去してトラックが進入できるスペースを確保し、搬出するスクラップをフェンス奥へ集積する計画まで共有しています。
つまり確認対象は、
発電機 → 建屋 → 搬出口 → 仮置き場所 → 車両進入経路 → 積込場所
まで続いています。
大型設備では、本体だけを見て搬出計画を立てても、実際の現場では成立しないことがあります。
作業所掌を明確にする

今回の案件では、すべての作業を当社が行ったわけではありません。
撤去・解体工事については依頼者様側。
当社は、発電機の専門会社として必要な解体範囲や搬出条件を整理し、指定日時に運搬車両を手配して引き取りを行いました。
ここも今回の事例でお伝えしたいポイントです。
専門会社へ相談するというと、
「全部の工事を任せなければならない」
と思われるかもしれません。
しかし実際には、現場条件や依頼者様の施工体制によって、
どこまでを依頼者様が担当し、どこからを当社が担当するのが合理的なのか
を考えることもできます。
重要なのは、誰が作業するか以上に、
最終的な搬出まで成立するよう、双方の作業範囲をつなぐことです。
秋田と岐阜。遠方だからこそ事前準備を増やす

今回の現場は秋田県。
当社は岐阜県にあります。
距離がある案件ほど、当日に想定外の問題が発生した場合のリカバリーは難しくなります。
だからといって、地方のお客様が大型発電機について相談できる選択肢まで少なくなってよいとは考えていません。
むしろ遠方だからこそ、
現地調査を行い、設備を確認し、写真を残し、解体範囲を資料化し、輸送条件を確認し、作業所掌を決める。
そして、当日までに双方の認識をできるだけ一致させておく。
今回の案件では、
「当日現場で判断しなければならないことを、できるだけ事前に減らす」
ことを重視しました。
遠方への対応力とは、単に「全国へ行けます」ということではありません。
距離があることで依頼者様が感じる不安を想像し、それを事前準備によって一つずつ減らしていくことも、遠方対応に必要な能力だと当社では考えています。
無事に搬出・引き取りを完了

事前に決めた内容に沿って依頼者様側で撤去・分解を進めていただき、指定日時に当社手配の車両を現地へ配車しました。
結果として大型発電機は建屋から搬出され、予定していた引き取りまで完了しました。
今回の案件では、引き取り当日の作業だけを見ると、その前に行った準備は見えません。
しかし大型設備の場合、むしろ重要なのはその前段階です。
「どうすれば持ち出せるか」を先に考え、それに合わせて解体・搬出・輸送を組み立てる。
その事前準備があったからこそ、遠方の案件でも計画どおりに引き取りまでつなげることができました。
大型発電機の撤去でお困りの場合はご相談ください

大型発電機は、サイズが大きくなるほど単純な撤去工事ではなくなります。
発電機の構造、搬出経路、解体範囲、重量、荷姿、吊り上げ方法、運搬車両、さらに古い設備ではアスベストなどについて確認が必要になる場合もあります。
当社では、発電機の点検・修理・更新だけではなく、撤去後の大型発電機についても、設備や現場の状況を確認しながら対応方法を検討しています。
「近くに相談できる会社がない」
「撤去工事はできるが、その後どう運び出せばよいか分からない」
「古い大型発電機なので、どこから手を付ければよいか分からない」
そのような段階でも構いません。
方法が決まってからではなく、方法を一緒に考えるところからご相談ください。
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