発電機マメ知識
TRIVIA
2021.06.08
コロナと中古発電機買取相場の関係
- 中古発電機のマーケット
2020年は海外の中古機械需要は減少
大型の発電機をはじめ中古機械全般的に2020年から海外相場は下落をしています。
世界中でコロナの蔓延が続いており
需要国では工場建設や設備増産がストップをしています。
消費地の需要が冷え込むと、在庫期間が長くなるため、発電機に限らず
中古機械相場は全体的に下がっている現状です。
コンテナ運賃の暴騰
コロナによって引き起こされたパンデミックは
世界中を回る海上物流にも大きな影響を与えています。
下記は日本経済新聞から引用しました、海上運賃の昨年対比です。
同年対比でみるとコロナ禍の影響は国際物流にも
これまで経験したことのない異常な価格を引き起こしています。
コンテナ運賃上昇の背景
コロナの影響でコンテナ船から貨物を降ろす現地荷役ができない
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コンテナ船が海上で滞留をする
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コンテナ船・コンテナが返ってこないため、需給バランスが崩れる
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コロナから回復した国は輸出入がコロナ前まで回復するため、ますます需給バランスがひっ迫
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コンテナ運賃は過去に例を見ない高止まり
このほかにも、旅行やレジャーなどの娯楽が出来ない分、ネット通販の売上が伸びているため
ますますコンテナ需要が高くなるなどの影響が重なっています。
コンテナ価格の暴騰が中古機械・発電機に与える影響
東南アジア向けの40フィートコンテナ1本が、20~25万円で輸送していたルートも
70~80万円にまで高騰すると、中古機械の需要はあっても、市況が動かなくなります。
大型発電機の場合、分解して搬入をするため、サイズによりますが、コンテナを2~3本要します。
価格変動のインパクトが1本あたり50万円×3本=150万円の経費増になる計算です。
中古機械や中古発電機は、単価が数十万円~数百万円の価格帯が中心であるため
間接費用の増加に占める割合は高くなります。
数千万円~数億円の新品機械にくらべ、中古機械や中古発電機はこの影響を受けやすい構図です。
ピンチをチャンスに
弊社は大型発電機の買取に厳しい環境でも、出来うる限り取扱い台数を維持しながら
買取を続けています。
まず、弊社に買取を期待されるお客様に対して、出来うる限りNOと言わない姿勢を保ちたいのと
同業他社が敬遠する環境下こそ、弊社がより多くのお客様のお役に立てる機会が増えると考えています。
具体的には、適正な物流コストになるまでは自社在庫として買取を行いながら
在庫品の付加価値を高める施策を行います。
買取を断られた発電機も是非ご相談下さい