発電機マメ知識
TRIVIA
2026.08.07
発電機のリユースとスクラップ処分の違い|撤去費用のコスト削減
- 発電機の設置・撤去工事
- アスベスト
処分費用だけで判断してはいけない理由
大型発電機や非常用発電機の撤去では、「リユース」と「スクラップ処分」は全く異なる考え方です。
どちらも不要となった発電機を現場から搬出する点は同じですが、その後の扱いが大きく異なります。
この違いを理解していないと、本来は再利用できた発電機をスクラップ処分してしまい、多額の処分費用を支払う結果になることもあります。
この記事では、発電機専門会社の立場から、リユースとスクラップ処分の違いを分かりやすく解説します。
リユースとは「発電機を再利用すること」

リユースとは、発電機をスクラップにせず、そのまま設備として再利用することです。
もちろん搬出のために配線や付帯設備の取り外しは行いますが、発電機本体はできる限り分解せず、そのままの状態で搬出します。
搬出後は必要な整備や点検を実施し、国内外で再び非常用発電機として利用されます。
つまり、
「設備として第2の役割を果たすこと」
これがリユースです。
スクラップ処分とは「資源として再利用すること」

一方、スクラップ処分は発電機を設備として利用するのではなく、
鉄・アルミ・銅などの資源へ戻すための処理
になります。
そのため、
・エンジン
・発電機
・ラジエーター
・配管
・制御盤
などを細かく分解し、
材質ごとに分別して資源化します。
つまり、
再利用ではなく再資源化
という考え方です。
リユースとスクラップ処分では工事内容も大きく異なります

この違いは、工事内容にも大きく影響します。
リユースでは、
発電機を傷付けず、安全に搬出することが最優先になります。
そのため、
搬出経路
重機の選定
吊り方法
養生方法
などを事前に検討し、できる限り分解を少なくして搬出します。
一方でスクラップ処分では、
搬出よりも分解・分別作業が主体となります。
設備を細かく解体しながら搬出するため、工事内容も大きく変わります。
アスベスト対応が必要になる理由

この違いで特に重要になるのが、
アスベストへの対応です。
大型発電機では、
発電機本体ではなく、
煙道
排気管
保温材
ガスケット
断熱材
などにアスベストが使用されている場合があります。
リユースでは、発電機本体をそのまま搬出するため、
アスベスト含有部を極力触らずに済むケースがあります。
一方、スクラップ処分では、
設備を細かく分解・分別することが前提となるため、
アスベストを含む部材についても適正な調査・処理を行う必要があります。
つまり、
スクラップ処分では、アスベスト対応も工事計画の重要な要素になるということです。
処分費用だけで判断すると損をすることもあります

「古い発電機だから価値はない。」
そう判断される担当者様も少なくありません。
しかし実際には、
メーカー
型式
海外需要
エンジン状態
発電機状態
搬出条件
などを総合的に判断すると、
処分費用が不要になるだけでなく、撤去費用に掛かる費用が大幅に節約できる場合が大半です。
実際に当社では、
スクラップ処分を予定していた発電機がリユース可能と判断され、
数百万円レベルの撤去費用を節約できた相談事例も多数あります。
判断に迷ったら専門会社へ相談することをおすすめします

発電機は一般的な産業機械とは異なり、
設備として再利用できるか、
資源として処分すべきか、
専門知識がなければ判断が難しい設備です。
スクラップ処分を決定した後では、リユースという選択肢を失ってしまう場合もあります。
そのため、
撤去方法を決める前に、
リユースできる可能性があるかを確認することが重要です。
ロジエイティブが提供する価値
当社では、単に発電機を買い取るのではなく、
「リユースできる設備」と「スクラップ処分が必要な設備」を専門的な視点で判断しています。
その結果、
処分費用の削減だけでなく、
搬出方法
工程計画
アスベスト対応
安全対策
まで含めて、お客様に最適な方法をご提案しています。
発電機をスクラップにする前に、本当にリユースできないのかを確認すること。
それが、お客様にとって最も費用対効果の高い選択につながると、当社は考えています。

